肝硬変の原因:ウイルス性肝炎

アルコールや肥満が原因で発症する肝硬変以外にウイルスが原因で肝硬変や肝臓癌を発症してしまう場合があります。

日本人の場合の肝硬変の原因でもっとも多いのが、ウイルス性の肝硬変でB型肝炎ウィルスとC型肝炎ウィルスによるものです。

ウイルス性肝炎は、A、B、C、D、E型などの肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。

��型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して感染します。これは海外での食事が原因となる場合が多いようです。

��型、C型、D型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。輸血や母子感染が主な原因となる場合が多いようです。

血液をかいして感染するB型、C型、D型肝炎ウイルス中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因ともなります。

肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。
一部の方では、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸などの症状が出ることがありますが、全く症状が出ないことも少なくありません。

B型肝炎の場合は、まったく症状が出ない無症候性キャリアの方がほとんどで、全体の10~20%の方のみが肝炎を発症します。

C型肝炎ウイルスの場合はB型肝炎ウイルスより肝炎や慢性肝炎、肝硬変や肝臓癌に進行する割合が高くなります。

どちらのウイルス性肝炎の場合も血液で感染しますので、他人の血液に安易に触れないようにすることが重要です。

肝炎ウイルスは空気感染はしませんので、常識的な注意事項を守っていれば、日常生活でうつることはまずあり得ません。



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