肝硬変とは

肝硬変とは?


肝硬変(かんこうへん)とは、肝臓が硬くなる病気です。肝臓の細胞は再生力が強いので、様々な原因により肝臓の細胞が破壊されると、再生してまた破壊されて再生、と繰り返すうちに、線維(せんい)が増えてきて、硬くなってきます。

そうなると、肝臓の全体の構造が変化してきて、形も変化してしまい、肝硬変になってしまいます。

肝硬変は男性によく見られます。年代は 60歳代が多いです。



肝硬変の原因


肝硬変の原因は、お酒(アルコール)もありますが、多いのはウイルスによるものです。

原因となるウイルスは、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスです。

その他の原因は、自己免疫、うっ血、毒物、胆汁うっ滞、先天性の代謝異常、などがあります。



肝硬変の症状


肝硬変の初期では、だいたいの場合、自覚症状がありません。まれに食欲不振、お腹が張るなどがあります。

そのほかの症状としては、皮膚が黒ずむ、手の平の周りが赤くふくらむ、首すじ・胸・肩のあたりに赤い斑点(はんてん)がでる、男性の場合に女性ホルモンの増加により乳房がふくらむ、などです。

さらに症状が進むと、黄疸(おうだん)、腹水(ふくすい)、足のむくみなどが起こり、腹壁の静脈が腫(は)れて、食道静脈瘤(しょくどう じょうみゃく りゅう)の破裂による吐血(とけつ)にまでなると、とても危険な状態です。

異常な行動や昏睡状態(肝性脳症)にまでなることもあります。



肝硬変の検査


肝硬変の検査は、血液検査、超音波検査、CT検査、肝生検(かんせいけん)などです。



肝硬変の治療


肝硬変の治療は、症状によって変わりますが、症状が軽い場合は食事療法などの生活習慣を改善していきます。症状が重い場合は入院して適切な治療をする必要があります。